振り返ってみると、私にとっては、長かったようにも、短かったようにも思える10年でした。
離婚してから、フランスで一年ほどお菓子と共に暮らし、日本に帰ってきて、私はこれから先どう暮していったらよいか悩んでいました。50歳という年齢と、今までサービス業しか知らないわたしには、ほかのどんな仕事ができるという のか、、、、。?
田舎に戻れば、頼りになる両親、親戚、友達、そして以前営業していた店があり、生活には困らない。でも、帰りたくない!いやな思い出のある町、子供たちのいない町、自分の未来を考えると、残りの人生を違う街で始めたい、という思いがあり、子供たちが住んでいた東京で新しい生活を始めることにしました。
さて、新しい人生の出発、どうしよう。考えた末、私にはこれしかできないと、田舎でやってきたのと同じような店をすることに決めました。
店をオープンするといっても、田舎での経験しかない私には、東京という大都会の中でやっていけるか不安でした。でも、やらなければ、生活費をかせがなければ、二人の子供も、まだ学生、卒業して就職するまでは頑張らなくては。やるしかない!
場所をさがし始めてから半年、やっと西池袋に見つけました。
開店までは、開業資金の借り入れ、店舗の改装、スタッフの手配、なんだかんだと忙しい日々が続きました。
お菓子の先生をはじめ、友人、いとこ、両親、その他たくさんの方々に助けていただき、1998年3月西池袋にラ・ファミーユをオープンすることができました。
その中で、わたしにとって一番うれしかったことは、二人の子供の助けでした。
2月3日の積もった雪を見て、10年前の店のオープンの時を思い出しました。あの時は、今年よりもっと積もっていて、これから先が不安に思われました。開店早々大雪なんて、、、、、。
大雪のため、中止になったテレビの撮影が後日ありました。
と、いうのは、内装やさんの紹介で、離婚してがんばっている人を取り上げる番組があり、それに出ないかと声をかけてくれたのです。テレビに出るとたくさんの人に知ってもらえるから宣伝費がうくよ、という言葉に心が動きました。離婚をネタにテレビにでるなんて!でも、宣伝費にかけるお金がない!悩んだ結果取材を受けることにしました。
放映の日、明日は忙しいかもしれないからと、テレビの番組を見ず仕込みをしながら、今頃テレビに映っているかもね、見れなくて残念、と話していると、電話が鳴りました。出ると、テレビを見た人から場所はどこですか?との問い合わせでした。話し終わって受話器をおくと、またすぐ電話が鳴ります。受話器を置く間もなく電話が鳴り通し。おかげで、思うように仕込みができませんでした。明日はどうなるんだろう?初めてのことなので想像もつかず、不安がよぎりました。 (続く。。。。)
2008-03-13 20:07